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第6回:NPO法人グリーンバード代表理事 長谷部健


NPOの可能性が、日本の未来を変える(2)

 

『日本における、NPOの現在位置』

 

dialogue_with_sis_vol6_03.jpg武藤 議員としての活動と連動するかたちで、長谷部さんはグリーンバードの活動をなさっていますけれど、日本のNPOがコミュニケーションのことを考えたというか、本格的にブランディングをしたのって、グリーンバードが走りだと思うんです。実際、グリーンバードの知名度は、とても高い気がしますし。そんな長谷部さんの目には、日本における一般の人たちのNPOへの意識って、どう映っているのでしょうか。

 

長谷部 新聞のアンケートなんですが、20~30代の2割が、何らかのボランティアに参加したことがあるそうです。同じく2割が、「そんなの偽善だ」っていう態度。そして残りの6割が、「機会があったらやってみたい」という潜在ポジティブ層なんです。

 

武藤 グリーンバードとしては、その6割の潜在ポジティブ層に向かってコミュニケーションしているわけですね。

 

長谷部 そうなんです。日本ではボランティアというと、無償で高潔なものだったり、自分を律して人に尽くすものだというストイックなイメージがまだまだ強い。それを、手軽にちょっとだけやるという意識に変革することを、グリーンバードでは続けてきました。

 

dialogue_with_sis_vol6_04.jpg武藤 NPOをやっている人たちの正義感、みたいなものは当然大事だし、それは長谷部さんにも感じるのですが、以前、「いやぁ、ゴミ拾いは出会いの場なんですよ!」と仰っていたじゃないですか。それが新しいというか、すごいなと思いましたね。ほかのNPOからの注目も、すごいんじゃないですか?

 

長谷部 NPOの中では比較的長くやっている方ですし、「上手くやっている」と見られているみたいで、よく相談はされますね。でも実態を話すと、「意外と大変なんですね......」って引かれますけど。

 

武藤 欧米では、例えば国の政策を担当したり、NPOが社会の中で重要な位置を占めていますけど、日本では、まだまだそこまでのステイタスには、達していませんよね。

 

長谷部 そうなるには、IT長者じゃないけれど、NPO長者といった人たちが、そろそろ登場した方がいいなと思っているんです。長者といっても年収2千万くらいの小金持ちですが......。でも、そういった存在が出てくると、NPOという存在自体にもっと注目が集まり、欧米並に活性化していくきっかけになるのではないかと思っています。

 

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<プロフィール>
長谷部健(渋谷区議会議員/NPO法人グリーンバード代表理事)
1972年東京都渋谷区生まれ。大学卒業後、株式会社博報堂に入社。LAWSON、JT、TOWER RECORDなどを担当した後、2002年に博報堂を退社。2003年1月、ゴミ問題に関するNPO法人グリーンバードを設立。原宿・表参道を中心にゴミのポイ捨て対策プロモーション活動を開始。同年4月、渋谷区議会議員選挙でトップ当選を果たし、渋谷区議に。現在2期目。

 

» NPO法人グリーンバードHP
» ハセベケン事務所HP

 

武藤新二/MUTO SHINJI
株式会社電通 汐留イノベーションスタジオ チームリーダー/クリエーティブディレクター
1992年、広告会社電通に入社。クリエーティブディレクション、コミュニケーションプランニング・商品ブランド開発設計、ソーシャルデザイン、メディアコンテンツ企画制作など、仕事の領域は多岐に渡る。2010年7月、電通社内に「汐留イノベーションスタジオ」を立ち上げ、社内さまざまなセクションから集まったクリエーター、プランナーを率いる。

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