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第4回:株式会社ABC Holdings取締役 志村なるみ


キッチンから生まれる未来(3)

 

『意志を持った集合体が、未来をつくる。』

 

dialogue_with_sis_vol4_02.jpg武藤 アクティブな会員が23万人存在するという事実も、実はすごいパワーを秘めていますよね。「料理に興味を持っている」という数十万人の集合体が、もっと育っていったり広がっていったりすると、いずれ、どんな未来をつくっていくことになるとお考えですか。

 

志村 例えば私たちは、同時調理とか素材の使い切りだとか、そういうロジスティクスを徹底的に考えています。23万人が自宅でそれを実践すると、エコロジー的視点でみても、ちょっとした影響力に発展しますから。

 

武藤 食材ということで言うと、色々なニュースや記事を見聞きするにつれ、近い将来、ある意味「食糧難の時代」がやって来るかもしれないと思っちゃいます。

 

志村 間違いなく来ると思います。その時農家がきちんと経営していけるように、という目線で国産の食材を積極的に使うとか、そういうことを意志を持って行うことで、生徒たちに意識付けできればいいなと思っています。「1円高いジャガイモを買っていかないと、そういう未来になっちゃうよ」とかね。

 

武藤 ストイックに一人ががんばることも大切ですが、マスになればコストも下がりますしね。国の政策に合わせて、ボトムアップというか、社会がそういうパワーを持っているのはとてもいいことですよね。

 

dialogue_with_sis_vol4_01.jpg志村 「使えない」といって捨てられる野菜もすごく多いじゃないですか。ちょっと曲がっているくらいなのに。

 

武藤 高級野菜を栽培している農業経営者は、やはりちょっとかたちが崩れていると、なくなく処分せざるを得ないそうですからね。味は同じなのに。実は、そういった野菜を「セカンドライン」として流通させるようなことも、SISでは考えていたりするんです。

 

志村 これからは、企業が農業に関わっていくケースが多くなりそうですよね。そのとき、私たちみたいな存在が、メッセージを発信していけるといいなと思っています。

 

武藤 本日お話をお伺いして、未来に向かって仕掛けるという意味では、SISも、企業や行政や教育機関と連携できるプラットフォームをもっともっと用意し、ボトムアップにつながるパワーを育てていかねばと、改めて思いました。

 

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<プロフィール>
志村なるみ(株式会社ABC Holdings取締役)
株 式会社ABC Cooking Studio創立者。食の大切さを伝えていきたいという想いのもと、料理教室ABC Cooking Studioを立ち上げる。近年、女性の社会進出が進む一方、仕事と家庭の両立をはかる「ワークバランス」の必要性を唱えている。主な著作に『ABC Cooking Studio 女性の心をつかむブランディングの軌跡』(朝日新聞出版)など。


武藤新二/MUTO SHINJI
株式会社電通 汐留イノベーションスタジオ チームリーダー/クリエーティブディレクター
1992年、広告会社電通に入社。クリエーティブディレクション、コミュニケーションプランニング・商品ブランド開発設計、ソーシャルデザイン、メディアコンテンツ企画制作など、仕事の領域は多岐に渡る。2010年7月、電通社内に「汐留イノベーションスタジオ」を立ち上げ、社内さまざまなセクションから集まったクリエーター、プランナーを率いる。

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