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第3回:早稲田大学川口芸術学校副校長 高橋恭子


「伝わる」を、極限まで考え抜く(1)

 

高橋恭子(早稲田大学川口芸術学校副校長)
伊藤健二(慶應義塾大学准教授)
武藤新二(汐留イノベーションスタジオ ディレクター)

 

第3回目となる今回は、『ClipCMフェスティバル』の開催にご尽力いただき、当日会場では審査員を務めていただいた、早稲田大学川口芸術学校の高橋恭子先生のご登場。映像のプロから見た「4コマ動画」の可能性、そしてSISと学生の関わりについてお話いただきます。

 

 

『自己検証というプロセスが、ジャンプを生む。』

 

dialogue_with_sis_vol3_01.jpg武藤 ワークショップ、キックオフミーティング、そして本番という三段階を踏んだ『ClipCMフェスティバル』でしたが、学生たちの反応もふまえて、このステップをどうご覧になっていましたか?

 

高橋 残念ながら私はワークショップに参加できなかったのですが、「とにかくワークショップが楽しかった」という声を、よく学生たちから聞きました。

 

武藤 はじめにSISのメンバーによるレクチャーがあり、その後、自分の好きなものが他者に「伝わる」ということを意識して、それを4コマの絵コンテにブレイクダウンしていくというプロセスは、学生たちにとって新鮮だったのかもしれませんね。

 

伊藤 10人ずつ4つのグループに分かれ、それぞれの班にSISのメンバーが付くというきめ細やかさもありましたしね。

 

武藤 最後には、全員がそれぞれの作品を見て回り、気に入った作品に投票をしていく、というレビューの時間を設けたのですが、学生たちの、他者の作品を眺める真剣な目がとても印象的でした。

 

高橋 レビューはとても大切ですよね。何かを表現する時、特に若い学生は視野が狭くなりがちですから、他者からの視点というのは、アイデアや表現を一段階引き上げるのに不可欠なステップだと思います。

 

dialogue_with_sis_vol3_02.jpg武藤 このワークショップが行われたのが昨年の12月。次が、2月初旬のキックオフミーティングでした。ここでフェスティバルのテーマを発表し、具体的な制作作業に入ってもらうことになります。

 

伊藤 そして一次審査を行いノミネート作品が決まり、3月16日に、グランプリを決める『ClipCMフェスティバル』が開催される、というのが一連の流れでしたね。

 

高橋 最後のフェスティバルはもちろんですが、その前段階もきっちりオーガナイズされていて、とてもビックリしました。学生たちも、その質の高さや完成度には、驚いたのではないでしょうか。

 

武藤 初めての試みでしたので、サイズはコンパクトでしたが、今後の様々な可能性を見い出す意味でも完成度の高い仕事をしようということで、メンバー全員の士気も極めて高かったですね。学生たちにとっても、自分がつくった作品が映画館のスクリーンで流されるなんてそうそうないことですので、とてもいい刺激になったのではないかと思います。

 

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<プロフィール>
高橋恭子/TAKAHASHI KYOKO
早稲田大学川口芸術学校副校長 早稲田大学大学院政治研究科ジャーナリズムスクール客員教授。
ビジネスウィーク東京支局、フリーの映像ジャーナリストを経て、2003年より現職。専門は「映像ジャーナリズム」と「メディア・リテラシー」。最近は、クリティカル(批判的)からクリエイティブに連なる映像の学びの開発と「個」としての映像制作者、ジャーナリストが活躍できる環境づくりの研究と実践を行っている。

 

伊藤健二/ITO KENJI
慶應義塾大学 大学院 政策メディア研究科 特別研究准教授
みずほ情報総研にて7省庁の委員等で政策提言を行いつつ、産学官連携のプロジェクトを長年に亘って企画・推進する。2005年4月より慶應義塾大学を兼任後も、産学官連携によりビジネスモデル研究・実践を行う。

 

武藤新二/MUTO SHINJI
株式会社電通 汐留イノベーションスタジオ チームリーダー/クリエーティブディレクター
1992年、広告会社電通に入社。クリエーティブディレクション、コミュニケーションプランニング・商品ブランド開発設計、ソーシャルデザイン、メディアコンテンツ企画制作など、仕事の領域は多岐に渡る。2010年7月、電通社内に「汐留イノベーションスタジオ」を立ち上げ、社内さまざまなセクションから集まったクリエーター、プランナーを率いる。

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